将棋の最年少2冠、藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之叡王(竜王=31)に挑戦している、第6期叡王戦5番勝負第3局が明日9日、名古屋市「か茂免」で行われる。対局を翌日に控えた8日、愛知県出身の両者は現地入りし、対局会場の検分などを行った。

逆転負けで先週3日の第2局を落とし、1勝1敗とされた藤井は、「改めての3番勝負。第2局とは手番も違うし、違った展開になる」と話した。直近の地元対局では、同時進行している王位戦7番勝負第1局(6月29、30日、名古屋市「名古屋能楽堂」)で挑戦者の豊島に敗れている。今年1月の朝日杯までの愛知対局は、9連勝だった。「地元でできるのは幸せ。精いっぱい指したい」と張り切る。勝利をつかんで、初挑戦中の叡王の奪取と、史上最年少3冠に王手をかけたいところだ。

対する豊島は、「1つ白星が出て、気分としては悪くはない。良い対局にしたい」と語った。

対局の持ち時間は各4時間。9日午前9時、藤井の先手で始まる。