東京都の小池百合子知事(69)は13日、都庁で定例会見を行い、現在の新型コロナウイルス感染拡大状況を「災害級」と位置付けた。

大雨の影響などで被災している人々に配慮したうえで「見えるか、見えないかの違い。雨粒が重なって水流になり、1人1人の行動によって人流が増える。結果として同じ災害」。感染が広がるデルタ株への国民や都民の意識を高める例えとして、「雨はお天道様の気象条件、コロナは私たちの意思があれば助かることが出来る。土砂降りが続いている中で、家の中が飽きたからといって傘もささずに外には出ていかない。(コロナは)見えないけれども、ものすごい雨。(デルタ株は)強さが違う」。注意喚起を呼び掛け、外出自粛などの基本対策を願った。

前日12日の重症者数は全国で1478人、東京都は218人で、いずれも過去最多。「昨年はじめからのコロナで、最大級、災害級。最大限のレベルで敵が違う。命を守る行動がつながるようにお願い致します」と語気を強めた。

また今月24日に開幕する東京パラリンピックにも言及した。今後、観客の有無に関しては検討されるが、学校連携感染プログラムに関して「パラリンピックの競技を強調してはいけないのでしょうが、はっきり言って感動しますよ。人間の挑戦のすごさ、サポートする人もいる。子どもたちに見せてあげたい。ただ、感染状況や学校の意見もありますので、話し合いながらになりますが」と前向きに検討する考えも示した。