丸川珠代五輪相(50)が14日、閣議後の会見で、札幌市が招致を目指す30年冬季五輪について、ウクライナがライバルになる可能性が出てきた件について、日本は着々と準備を進めているとの見方を示した。

丸川氏は「決定プロセスはIOC(国際オリンピック委員会)との対話が非常に重要だ」と強調。「札幌市とJOC(日本オリンピック委員会)はすでに力を合わせて調整を進めている。IOCとの対話を継続している段階と認識している」とした。

さらに「さまざまな都市が名乗りを上げる可能性があるが、まずはJOCと札幌市がしっかりとIOCと協議する中で、どのような展開が開けてくるのか、しっかりと見守っていきたい」との構えを見せた。

IOCはこの日、ウクライナが冬季五輪招致を決めたと発表。今後は開催年を特定せず、IOCの助言を得ながら開催計画を練る「対話」段階に入る。冬季五輪は22年北京、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ両大会の開催がすでに決まっている。