18日に開催される東京都議会の議会運営委員会への出席を要請されていた木下富美子都議(55)が17日午後、議会局を通じて、メールで「体調が再び悪化したため欠席する」と伝えてきたことが明らかとなった。議運委では、7月の東京都議選期間中に無免許運転で当て逃げ事故を起こしたことを公表せずに当選したことや、都議会全会一致で2回にわたって辞職勧告決議がなされたにもかかわらず辞職しない意向を示していることなどを、主要5会派が10分間ずつ一問一答形式で質疑応答を行う予定だった。

議運委の小宮安里委員長(45)は「残念ですけれども、体調不良ということをうかがいましたので、真摯(しんし)に受け止めさせていただきました。体調が悪くていらっしゃれないということで終わりではなく、木下氏に説明していただきたい、確認したい事項を、お話いただける場を再度設定する必要があると認識している」と述べた。議運委は予定通り開いて各会派の委員と協議して、次の日時を決定する予定だ。「説明責任を果たす必要性は変わっておりませんので、求めていくことも私どもの責務。その立場が変わっていないことことは、しっかりご認識いただきたい。辞職するべきということも変わっておりません」と憤りを隠さなかった。

度重なる法令違反、無免許運転事故を隠したまま当選して、議会運営にも不都合を招いている事実を、小宮委員長も重く受け止めている。9日の報道陣に対する約10分間の対応時に、捜査中であることを理由に適切な回答をしなかったことも批判。「『答えられないこともある』とお話ていましたが、私たちは公人ですから答えるべきことがあると、私は思っております」と、次回に設定した議運委には出席することを強く求める姿勢を貫いた。

18日には、9日に木下氏が出席する予定だったが、異論を唱えた委員の退席により流会となった公営企業委員会も開かれる予定。そちらも、同委員会の大山とも子委員長に欠席の連絡が入っていることが分かった。同委員長によれば、病欠であれば、木下氏不在のまま、予定通り開催される。