国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在から地球に帰還した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦飛行士(52)が3日、米テキサス州ヒューストンからオンライン会見を行った。

星出氏は約5カ月間、若田光一氏以来、日本人2人目の船長を務め、11月9日に帰還。現在、筋力やバランス感覚を回復させるリハビリ中だが、「月が次のターゲットになるのかな。ぜひ、月へ向けて頑張っていきたい」と、計画されている月面探査のミッションに意欲を示した。

今回の長期滞在中には自身4度目の船外活動で通算28時間17分で日本人最長を記録した一方で10月にはロシアの撮影スタッフ2人がISSに乗り込むなど、民間人が参画する時代を迎えた。今月には衣料品通販の大手「ZOZO(ゾゾ)」創業者の前澤友作氏らの滞在も予定されている。「こういう形で広く宇宙を活用していく時代になったんだな。と感じた」と語った。【大上悟】