白いオウムを探そう! 横浜市瀬谷区の住宅から逃げた「アルーキバタン」の大捜索が5日、目撃情報があった神奈川県大和市の上和田野鳥の森周辺で実施された。

飼い主の20代女性の困惑を知った知人が、SNSでユーチューバーちゃんねる鰐さんに捜索の手伝いを依頼。ちゃんねる鰐さんが自身のユーチューブで計画を呼び掛けると、ユーチューバー仲間やファン、ボランティアなど、都内や埼玉からも駆けつけた約70人が集結した。

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森林や住宅地域などを目視で探したり、チラシ配布やポスティング活動。「白い鳥がいた」と報告もあったが、実際は白いサギだった。発見には至らなかったが、飼い主は「こんなにたくさんの方に協力していただき、本当に感謝しかない。必ず帰ってきてくれると信じています」と力を得た。

11月11日午前、飼い主が洗濯物を干している時に逃げ出した。これまでは肩に乗せたまま軒下で日光浴などもさせていただけに「いままでは飛んでいっても呼べば戻ってきたのですが…。自分の子は大丈夫だという油断があった。バカ飼い主です」と反省。直後は自宅近くの河川敷の木にとまっている姿を確認。約9時間にわたって名前を呼ぶ声に応答する日もあった。数日間は姿を確認出来たが、以降は確かな情報はなし。3日に市民から届いた上和田野鳥の森で休む映像が久しぶりの有力情報だった。

生後1歳7カ月の雄で、昨年11月から「しとら」と名付け飼い始めた。体長約40センチ。真っ白な体に黄色い冠羽が特徴。好物は枝豆だという。「アルーキバタンは50年以上生きられるので一生一緒に過ごそうと思っている。寒いし、お腹すいただろうし、つらい思いをさせてしまった。私が逃がしてしまったことを知ってもらって、こういうことを減らせればいい」。捕獲だけでなく、再発防止も願って捜索を続ける。【鎌田直秀】