今年10月の衆院選で落選した自民党の石原伸晃元幹事長(64)は24日までに、受給していた新型コロナウイルス対策の助成金約60万円を、全額返却したと明らかにした。

報道各社に向けたコメントの中で表明。「先週のはじめに雇用調整助成金60万8159円を全額返納したことをご報告させていただきます」と記した。

石原氏は今月3日、岸田内閣の内閣官房参与に就任したが、助成金受給の問題が浮上。同10日、わずか1週間あまりで参与のスピード辞任に追い込まれた。

コメントでは、この件にも言及し「内閣官房参与の辞任など様々な点について世間をお騒がせし、皆様には大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ございません」と謝罪し、参与の日当(1日に約2万6400円)については「一切受領しておりません」と主張した。

また「誤解を招くような点に関しましては、これからも改善に努力して行く所存です」ともつづった。

さらに23日をもって、自らが率いてきた自民党の派閥「近未来政治研究会」(旧石原派)の代表を、新代表に就任した森山裕・前自民党国対委員長に完全に引き継いだことも報告した。この日は、都内で派閥の会合が行われ、石原氏も出席した。

コメントは「皆様、良いお年をお迎えください」というフレーズで締めくくられていた。