政界から石原慎太郎さんを悼む声が相次いだ。

自民党の安倍晋三元首相は「1993年の(衆院)初当選以来、指導をいただいた。批判を恐れずに、言うべきことは言うとの姿勢で一貫していた」とたたえた。安倍氏は石原氏が国政復帰した13年に2度の党首討論に臨むなど論戦を交わした。「戦後に形作られた既成概念に挑戦し続けた政治家だった」としのんだ。自民党の重鎮である二階俊博元幹事長も「政界の近代化のため、新しい感覚と角度で積極的に発言した。惜しい政治家を亡くした」とした。

旧日本維新の会で石原氏に学んだ松井一郎大阪市長は「非常に懐が深く、尊敬できる政治家だった」と語った。立憲民主党の泉健太代表は「政界にとどまらず、大きな足跡を残した」と語り、共産党の志位和夫委員長は「立場の違いはあったが、心からお悔やみを申し上げたい」とした。