日本維新の会の藤田文武幹事長は2日、立憲民主党最高顧問の菅直人元首相が日本維新の会を創設した橋下徹氏を「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと自身のツイッターに投稿したことに謝罪撤回を求める抗議文を提出したが、菅氏の対応や認識を批判した。「(菅氏は)ヒトラー発言、我々に対しての誹謗(ひぼう)中傷については誤る立場にない、というような発言でした。かなり人権感覚について我々と立憲民主党さん、または菅直人議員とかい離があると認識した」と語った。

1日、日本維新の会の馬場伸幸共同代表が議員会館内にある馬場氏の事務所の隣にある菅氏の事務所を訪ね、抗議文を提出した。応対した菅氏は謝罪撤回を拒否し、馬場氏から提案された公開討論会も拒絶した。

菅氏は、馬場氏の訪問を受けて、ツイッターに「橋下氏は私のツイートに対し『ほめ言葉と受け止めておこう』とツイート。それなのに維新の幹部は私に激しい言葉で批判を繰り返している。公開討論会と言っているが応じる気は毛頭ない。橋下氏は党とは無関係といいながら、維新の誰が橋下氏に代わって発言できるのか。支離滅裂だ」と投稿した。藤田氏は「今後は(菅氏の)発言内容によって対応しなくてはいけない場合もある」と注視していく方針だ。野党第1党の立民と、野党第2党による場外乱闘は収まっていない。