日本鉄道構内営業中央会(東京都千代田区)に所属する駅弁業者21社は、横浜エフエム放送とのコラボ企画として、4月10日の“駅弁の日”に合わせて、各社が開発した「おにぎり駅弁」を一斉に販売開始した。

駅弁の日の由来は、弁当の「弁」の字が「4」と「十」を組み合わせて見えることと、「当」(とう)と読むことから、同会が93年に制定した。コロナ禍による制限が緩和された今年は、駅弁の始まりと言われている「おにぎり」にちなんだ駅弁を開発。旅の醍醐味(だいごみ)である駅弁をもう一度思い出してもらうことを願った。岩手県一関市の斎藤松月堂は自慢の平泉うにごはんをおにぎりにした。大粒のうにから磯の香りが広がる。東京都荒川区の日本ばし大増はロングセラーである「チキン弁当」と東京名物駅弁の「深川めし」のおにぎりを詰め合わせた。ボリュームある唐揚げとじっくりと煮込まれたアサリの深川煮が魅力的だ。【沢田直人】