健康問題が懸念され、近々がんの手術を受けるとうわさされているロシアのプーチン大統領に、その間の身代わりとして影武者を登場させる説が浮上している。元ロシア対外情報庁中尉が運営しているとみられるロシアのSNSテレグラム・チャンネルGeneral SVRの情報を基に米ニューヨーク・ポスト紙や英ザ・サン紙が報じている。

プーチン大統領は術後最大10日間は公務を行うことがきないため、その間も自身が国を支配しているよう国民に見せかけるために影武者を使用する可能性があると伝えている。また、他にも実際に会議に出席し、法案に署名する姿などを事前に撮影してそれを療養中に公開することで、滞りなく政権運営を行っているとアピールする計画もあると主張している。

手術の時期を巡っては安全上の理由から日程は確定していないものの時間は午前1時から2時までの深夜に行われる予定で、執刀するのはさまざまなレベルの検査に合格したロシア人の医師であると伝えている。ニューヨーク・ポスト紙によると全ての医療関係者が今夜から勤務しているといい、すぐにでも手術を行うことができる体制にあるとしている。一方の英サン紙も「遅かれ早かれ手術は行われる」とし、影武者の準備はできていると報じている。

General SVRは、プーチン大統領が手術のために一時的に指揮権を手放し、側近の1人であるニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記がその間主導権を握る可能性があると報じていた。

プーチン大統領は以前からネット上などで影武者の存在が幾度となく取り沙汰されおり、ウクライナ侵攻後は暗殺を恐れて影武者を使っているとうわさもされていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)