楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(57)が11日、ツイッターを更新。銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の自宅に弔問に訪れ、「悔しい思いで一杯でしたが、安らかなお顔を見ることもでき、ご冥福をお祈り申し上げて参りました」と報告した。

三木谷氏は安倍元首相の訃報を受け、「本当に悲しく何も手につかず自宅でぼんやりとしておりました」との胸中を告白。「昨日は、安倍元総理のご自宅に弔問に行って参りました。昭恵夫人はじめご親族ともご挨拶ができ、お線香をあげお顔を見ることができました。悔しい思いで一杯でしたが、安らかなお顔を見ることもでき、ご冥福をお祈り申し上げて参りました」とした。

楽天グループと安倍政権とが、薬のインターネット販売などで意見が合わずに対立したこともあったとし、「本当に新しいイノベーション、ベンチャーの味方であり、三大経済団体より前に新経済連盟幹部と面談するなど、日本の伝統を守りつつ日本が変わらなければならないという意識も非常に強かったと思います」「また、外交などさまざまな話題について、本当にウィットに富む話ができる安倍元総理が、いかに世界のリーダーに好かれていたかを知る機会も多くありました」と、功績をたたえた。

また、個人的に思い出に残っているエピソードとして、「10年程前ですが、厳しい癌と戦っていた父の病室に、同じ病院で健康診断がおありになった安倍さんが父の病室にわざわざ見舞いにきてくれたこともありました」という。「経済的に苦しむ日本を思い、大胆な政策をやり切り、外交的なプレゼンスをあげた人情味溢れる偉大な日本のリーダーに最大限の敬意をあらためて表すとともに、ご冥福をお祈りさせて頂きたいと思います」と追悼した。