18歳の女子学生に飲酒させたと一部週刊誌で報じられ、10日に自民党を離党した吉川赳衆院議員(40=比例東海)が15日、自身のブログで週刊誌報道に疑義を唱え、当面は議員辞職しない考えを示した。

「週刊ポストの記事にかかる件で、世間をお騒がせしていたしましたこと、ひとえに我が身の不徳の致すところであり、心からお詫び申し上げます」「十分に氏素性を把握していない女性とふたりきりで飲食をともにするような振舞いは、軽率な行動であった」(原文ママ)と反省しつつも、未成年との飲酒、パパ活等の指摘には猛反論した。

相手の女性は東京・神田のクラブの従業員で、いわゆる「同伴」を求められ、汐留の焼き肉屋にいったと説明。酒を頼んだあと、女性から「大学1年生」と聞かされたが、「酒席で働く女性が身元を知られたくない等の理由から(中略)正確なことを述べないのは良くある話」とし、「なるほど、大学1年生という設定なのね」と受け止めたと弁明した。

さらに、当日渡した4万円についても事細かく説明。同伴で店にいくはずが、女性の方から「今日は休みます」と言われ、「ふたりで時間を過ごすことを希望されたのです。そうとなれば、お店で得られるであろう給与を補填してあげるべきと考え、『お店に出るといくらもらえるの』と確認したところ、『2万円』とおっしゃいました。そこで多めに3万円とみて、さらに帰りのタクシー代として1万円を加算して、4万円をその場でお渡ししました」(原文ママ)と記し、パパ活疑惑を否定した。

報道後、その女性とは連絡がつかないこと、週刊誌の取材方法に疑念を抱いていることにも言及。「現在、法律の専門家にお願いして、名誉毀損訴訟を通じて、『女性が真実18歳であったこと』にかかる客観的事実の確認をさせていただくべく、準備を進めて戴いております」「いわばマッチポンプというべきやり口であります。まして、仮にその女性が18歳の大学1年生というのであるならば、そのような女性を、いわば記事を作成するための道具として使用したという点においても、相当性を欠くものといえましょう」などと指摘した上で、「不法行為に基づく損害賠償を求めて訴訟を提起する所存」と、週刊誌側と争う姿勢を見せた。