囲碁に史上最年少9歳のプロ棋士が誕生する。関西棋院は17日、大阪の小学3年生の藤田怜央(れお)くんが、9月1日付で史上最年少の9歳4カ月で初段になると発表した。

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藤田怜央君の英才採用について、国民栄誉賞棋士の井山裕太4冠(名人・本因坊・王座・碁聖=33)は、「プロとしてのスタートラインに立ち、これからいろいろな壁が待ち受けている事と思います。力を蓄え、思う存分チャレンジしていかれることを願っております」とコメントした。自身は小2で、小学生名人に輝いた。山下敬吾九段と並ぶ最年少記録で、中1でプロとなったが、こちらは小3でプロになった。2005年(平17)10月、阿含・桐山杯で優勝して16歳4カ月でタイトル獲得という記録も破られそうだ。

また、日本棋院発の英才特別採用で3年前、プロになった仲邑菫二段(13)は、「びっくりしました! 対局できるのを楽しみにしています」。若手限定戦をはじめとしてこれから先、多くのタイトル戦の予選などでぶつかることが予想される。