3年ぶりの通常開催となった「第10回フラガールズ甲子園」が21日、福島・いわき芸術文化交流館アリオスで行われ、初出場の三島(愛媛)が課題曲と自由曲演技ともに新人賞を受賞するなど、笑顔あふれるダンスを披露した。

11年の大会発足のきっかけにもなった「書道パフォーマンス甲子園」の常連校に白羽の矢が立ち、四国から初出場。フラと書道をつなぐ固い絆も結ばれた記念大会だった。関東学院(神奈川)が初優勝。いわき湯本(福島)が2位、3位にオイスカ浜松国際(静岡)が入った。

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白と青の衣装に帽子をかぶり「アロハ~」。ステージ上で笑顔が輝いた。三島ダンス部1年生10人にとって、「フラ甲」はすべてが“異国”のような世界だったが、高山夏涼主将(1年)は「めちゃくちゃ緊張しましたが、全員が今までで一番楽しんで踊ることができました」。舞台を降りても充実感たっぷりだった。

今回の三島の初出場は、10回目の記念大会となるフラ甲が誕生したきっかけの1つが縁だった。フラ甲は、映画「フラガール」の舞台となったスパリゾートハワイアンズ初代フラガール小野恵美子さんが発起人の1人となって、11年に第1回を開催した。東日本大震災前の10年にダンスなどを織り交ぜながら巨大キャンパスに書を完成させる「書道パフォーマンス甲子園」に小野さんが感銘を受け、「同じような全国大会を開いてフラダンスを広めたい」との思いから始まった。

三島書道部が書道パフォーマンス甲子園の発祥校というつながりで、今年4月にフラ甲実行委から出場を打診を受けた。急きょ出場準備を開始。2、3年生は本業のダンス練習もあることもあって、1年生が抜てきされ、猛特訓が始まった。本番までの約4カ月、松山市でフラダンス教室の講師をしている卒業生の児山珠美さん(60)がコーチとなり、ステップや動作の基本を徹底的に反復した。

高山主将は「同学年の仲間が(フラダンス初心者の)同じところからのスタートだったので頑張れたし、力強くてきれいな作品になったと思う」と満足な表情。大会前には三島の書道部を含む同級生からも「頑張ってと言われました」と思いを託され、大会前には福島・磐城高の書道部とも交流し、エールを送られたことも力になった。「来年もできれば参加させていただきたい」と意欲に満ちていた。【鎌田直秀】

○…関東学院は「打倒いわき勢」を目標に掲げて初優勝をつかんだ。7年前にフラダンス部を立ち上げた石井奈津希教諭(39)は「本場の学校は一糸乱れずの演技。対抗するにはアップダウン。中腰を維持して踊るための筋力トレーニングもきつかったと思う。みんなが主役になれました」と感極まった。力強さを披露した青木寧香部長(2年)も「曲に合わせた表情と前傾姿勢を保った演技ができた。来年も同じくらいの迫力を見せたい」。練習場所が学校の玄関という環境改善も願いつつ、早くも連覇に挑む決意を示した。

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第10回フラガールズ甲子園の表彰校は以下の通り。

◆優勝&文部科学大臣賞 関東学院(神奈川)

◆2位 いわき湯本(福島)

◆3位 オイスカ浜松国際(静岡)

◆4位初代フラガール賞 あさか開成(福島)

◆朝日新聞社賞 平商(福島)

◆大和証券賞 目黒日大(東京)

◆タウン形成外科クリニック賞 周防大島(山口)

◆新人賞いわきライキ賞 三島(愛媛)

◆奨励賞 支援学校小牛田高等学園(宮城)いわき支援学校(福島)