日本維新の会は27日、大阪市で開いた臨時党大会で代表選の投開票を実施し、馬場伸幸共同代表(57)を新代表に選出した。足立康史国会議員団政調会長(56)、梅村みずほ参院議員(43)は大差で馬場氏に敗れた。代表選の無効を求める異議申し立てをしていた足立氏が開票後、取材に応じた。

代表選の期間中に、馬場氏推薦人の衆院議員が、馬場氏の名前が書かれた複数の支援者の投票用紙をまとめて投函(とうかん)したとツイッターに投稿し、公開した。足立氏はこの件とともに、ほかにも代表選のルールから外れた行為があったとして、代表選挙管理委員会に「代表選は公平・公正でも透明でもない」と代表選の無効を求める異議を申し立てた。これに対し、党選挙管理委員会は代表選規則で定めた「投票の秘密」を侵害したとして、該当の議員を口頭で厳重注意していた。

足立氏は「この2週間、訴えることは訴えきることができた。結果はたいへん厳しい内容。しっかりと受け止め、一兵卒として党のため、日本のために働いていきたい」と敗戦の弁。

異議申し立てについて「選管は私が訴えた不正の件は認めてくれています。(代表選の)結果を左右する規模ではなかったと判断された。さらなる不服申し立てする考えはない」と話した。

一方で「不正」について「個人ではなく、組織の問題だと思う」と話し、「いまの(維新の)党の在り方の中で起こった問題。不服申し立てという形はしないが、党の改革の在り方を訴えていきたい」とした。

原因について「永田町政治の国会議員が上、地方議員が下という自民党的な側面が、10年が経ち、維新の会の中にも少しずつ生まれてきていると思う」と問題提起した。