里見香奈女流5冠(30)がプロ棋士合格を目指す、「棋士編入試験5番勝負」第3局の狩山幹生四段(20)戦が13日、大阪市「関西将棋会館」で行われた。対局は午後4時9分、103手で先手の狩山が勝利。里見は3連敗となり、不合格となった。

狩山は最後まで攻撃の手を緩めなかった。100手目、里見が後手5四金に対し、じっと盤側ににじり寄って最終確認をする。わずか1分で決断したかのように先手5四同香と走る。後手5三歩と止められても、素早く先手7三金と打ち込んで一気に決めた。

「正確にはどうかは分からなかった。先手9四桂(91手目)と打ってから何かあれば勝ちかなと思っていました」。寄せの厳しい手を連発して、里見を投了に追い込んだ。