栃木県那須町の動物園「那須どうぶつ王国」の運勢占いをする大型インコ、ヨウムのオリビア君(17歳、雄)が4日、サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で8強入りの目標を掲げる日本代表の決勝トーナメント(T)1回戦、クロアチア戦(日本時間6日午前0時開始)の勝敗を予想をした。

サッカーグラウンドに見立てた人工芝のピッチに、日本とクロアチアの国旗が立っている。オリビア君が勝利すると予測したチームの国旗をクチバシでくわえて飼育員に渡すという占い方法だ。

ピッチに刺さる日本とクロアチアの国旗めがけてオリビア君が体を左右に揺らしながら近づいていった。しばらく2つの国旗をにらんで、いきなり日の丸を引き抜いた-と思いきや、クロアチア国旗をくわえ直した。さらに両国の国旗を交互にくわえ直してオリビア君、悩んでいるようにも見えた。どっちなんだ?

オリビア君の担当になって3年目の飼育員岩﨑未奈さん(23)も「オリビアは言葉もすぐ覚えるしとても聡明。きっと一生懸命考えて迷ったんだと思います」と見守った。最後は岩﨑さんの手のひらに日の丸を無事に届けて日本の勝利を予測した。

オリビア君の占い師キャリアはちょうど8年。サッカーW杯では2014年ブラジル大会では日本代表の試合や決勝戦などを含めて10試合中3試合の的中だったが、15年女子W杯カナダ大会では日本代表の7試合中6戦、そして16年リオデジャネイロ五輪では7試合中5戦を的中させて「神のクチバシ」などと呼ばれたりもした。

男子サッカーの日本代表の勝敗予想をする際、オリビア君には「クセ」がある。W杯本戦のグループリーグに関しては今回のカタール大会を含めて9戦すべてを外している。ところが18年ロシア大会で日本が逆転負けを喫したベルギー戦だけは「ベルギー勝利」を予想し、しっかり的中させた。

那須どうぶつ王国の広報担当宮地さくらさんは「オリビアは1次リーグは“裏読み”して、決勝Tは本気で当てにいく、みたいです」と解説。その傾向が本当でオリビア君の迷いに迷った行動からすると、日本代表はクロアチアに苦戦しながらも念願のベスト8を達成できることになるのだが…勝敗予測は当たるかな?【寺沢卓】