将棋の第35期竜王戦を制した藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)の就位式が30日、東京都渋谷区「セルリアンタワー東急ホテル」で行われた。昨年10~12月に開催された7番勝負では4勝2敗で、広瀬章人八段(36)の挑戦を退けた。式の中では、ランキング戦1~6組の優勝者にメダル盾が贈呈された。各組優勝者のコメントは以下の通り。

◆1組・永瀬拓矢王座(30) 昨年もこの場に立たせていただいた。メダルは今年で7個目だと思います。10個を目指して頑張りたい。トーナメントを勝ち抜いてタイトル戦の7番勝負にも立てるようにしたいです。

◆2組・広瀬八段 本当はこの場にいなくてもいいような気もしますが、公務ですから。藤井竜王には、私はいないと思って謝辞をしゃべってほしいです。また、タイトル戦の場に戻ってきたいと思っています。

◆3組・高見泰地七段(29) うれしい経験になりました。3組決勝は千日指し直しになりましたが、あきらめない気持ちで指し抜いたのが良かったです。心技体、強くなって新たな高みを目指して頑張りたいです。

◆4組・大橋貴洸六段(30) 仮想空間などをコンピューターに取り入れることで、将棋の新たな可能性を感じました。無限の広がりを知り、魅力も知りました。新たな将棋を作っていきたいです。

◆5組・佐々木大地七段(27) 私にとって棋士人生で初めての優勝。七段にも昇段でき、大きな自信がつきました。自分の可能性を信じて頑張り続けたいです。

◆6組・伊藤匠五段(20) ランキング戦決勝トーナメントまでたくさん指させていただいて、成長させていただきました。今後とも精進して参りたい。