侍ジャパンがアメリカ代表との運命の一戦に臨んだ22日、東京都渋谷区のスポーツバーでは朝から多くの客が集まり、大きな盛り上がりを見せた。

東京・渋谷のスポーツバー「Fields 渋谷」では、劇的勝利を収めた準決勝後から予約の電話が相次ぎ、約40人ほどが来店。平日の朝から繰り広げられた熱戦では、スーツ姿の客や仕事の電話で店の外に出る客がいた。

侍ジャパンの好プレーの度に拍手が巻き起こる。2回表に今永昇太投手が被弾し、ため息がもれたが、その裏に村上宗隆が放った同点弾では大歓声があがった。客同士でハイタッチを交わし、村上の復活を喜んだ。中継の途中、侍ジャパンのロッカールームでの円陣の様子が流れた。大谷翔平の「さあ行こう!」との声出しに、店内の客も「おし!」と気合を入れた。乾杯する音がそれぞれのテーブルでなり、アルコールが進んでいた。

大谷と同じ岩手県の花巻東高野球部を卒業したという遠藤楓也さん(23)は、世界で活躍する先輩について「同じ環境で育ってきたので、僕も頑張らなきゃと思う。励まされます」と話した。高校時代を振り返り「(大谷は)すごい真面目で、(監督やコーチから)お手本にしなさいと言われていた」と語った。

埼玉県朝霞市から来た大学生の狩野大輝さん(22)は村上宗隆のユニホームを着て応援。「準決勝の勢いを持って勝ってもらいたい。村上選手のホームランが見たいです」とエールを送った。不動産会社に勤める石郷岡雄基さん(25)は会社の同僚と訪れ「昨日は仕事でなかなか見ることができなかった。今日は休みなのでめっちゃ楽しみです」と笑顔を見せた。その上で「圧倒的に勝ってほしい。打線に期待しています」と力を込めた。

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