統一地方選で行われる東京都港区議選(23日投開票、定数34)で、芸能人らに対する暴力行為法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状が出ている元参院議員ガーシー(本名・東谷義和)容疑者の写真が選挙ポスターとして掲示板に貼られている。

ガーシー容疑者の写真と名前をポスターとして使用しているのは政治家女子48党(旧NHK党)の女性候補者。候補者によると、ポスターは自身の写真とガーシー容疑者が写し出されたものの2種類あり、港区内の掲示板にランダムで貼られているという。区の選挙管理委員会事務局によると、選挙ポスターの規定は「掲示責任者や印刷者の氏名、住所が記載されており、公序良俗に反していないもの」といい、担当者は「このポスターが『ダメです』とはいえない。最終的には警察などが判断する」と話した。

候補者によると、ガーシー容疑者が参議院議員の除名処分となった3月中旬ごろ、立花孝志氏からの提案で、ガーシー容疑者をポスターに使用することを決めた。候補者はガーシー容疑者とSNSで連絡を取り、「(ポスターの使用は)全然ええで。自由に使って頑張ってな」などとのメッセージを受け取ったという。候補者は「港区はガーシーさんに投票した人が多い。ガーシーさんのファンに恩返しがしたい」と話した。

港区議選には定数34の議席に57人が立候補している。