4月に岩手県初のプロ棋士としてデビューした小山怜央四段(29)が、将棋の第8期叡王戦5番勝負第4局、藤井聡太叡王(竜王・王位・棋王・王将・棋聖=20)対菅井竜也八段(31)戦の大盤解説を務めた。今年2月に棋士編入試験に合格し、4月1日付で四段となり、5月23日にデビュー初戦を白星で飾った。

宮古と同じ三陸沿岸部の釜石市の出身。相撲の格言の「江戸の大関より土地の三段目」ではないが、午後2時の解説会開始直後に登壇すると大きな拍手が送られた。初の大役だったが、「後手の菅井八段は手待ちの状態で、先手の動きに合わせて動きます」などと現状を分析した。聞き手の竹部さゆり女流四段(44)に合わせ、進行していた。