プロ野球阪神タイガースが18年ぶりに「アレ」を達成し、岡田彰布監督(65)が初詣で「大吉」を引いた越木岩神社(兵庫県西宮市)の飯森良光宮司(47)が17日、取材に「すごいうれしいですね」と祝福した。

神社では、子どもの健やかな成長を祈願する行事「泣き相撲」が行われ、阪神グッズを身に着けたファンも集まった。飯森さんはパ・リーグでマジック「5」をともすオリックス・バファローズと阪神の日本シリーズ実現にも期待している。

神社で開かれた「泣き相撲」には、関東や九州など全国から550人の赤ちゃんが参加し、力士に抱きかかえられて泣き声を競い合った。飯森さんによると、参加者は赤ちゃんの家族をあわせて約3000人。飯森さんは「タイガースのグッズやタオルを身に着けている人がいつもより多かったですね」と振り返った。泣き相撲を支えた地域の人の間でも阪神優勝の話がよく上がっていたという。

岡田監督は今年1月、越木岩神社で「大吉」のおみくじを引き当てていた。くじの番号は阪神の永久欠番「11」。「ミスタータイガース」村山実さんの背番号だった。吉兆を優勝に結びつけた岡田監督について、飯森さんは「今年も今まで通り『普通に』お参りされていた。日々の願いが実ったのではないかと思います」と話した。

越木岩神社にはオリックスの選手も参拝に訪れる。飯森さんは「地域がら阪神もオリックスも、選手や監督が多く住まれているので、応援するのにも困るんです」と笑った。縁ある両チームがクライマックスシリーズを突破して日本シリーズで対戦することを期待し「多くの試合を見たい。最終戦までもつれて両方の選手が活躍してもらえたらうれしいですね」と語った。

1964年阪神-南海以来の関西ダービーの日本シリーズ実現なら、さらなるヒートアップも必至。混乱防止のために両軍ファンの参拝ルートを分けますかとの問いには「岡田監督も『普通でええ』とよく言われている通り、特に分けたりいたしません。仲良く参拝してもらいたい」と表情を緩ませた。【沢田直人】

◆越木岩神社(こしきいわじんじゃ) 兵庫・西宮市甑岩(こしきいわ)町にあり、創建は西暦600~700年頃と推定される。御祭神は市寸島比売命(イチキシマヒメ)で女性守護、安産、子授けの神さまとして祭られている。ご神体は周囲約40メートル、高さ10メートルの巨石で、酒米を蒸す時に使う「甑(こしき)」という道具に似ていることから「甑岩」と名付けられた。住所は兵庫県西宮市甑岩町5-4。