6434人が犠牲となった阪神大震災から29年となった17日、大きな被害を受けた神戸市長田区の大正筋商店街で「第20回 神戸震災復興フリーライブONE HEART」が開催され、歌手酒井法子(52)、タレント松村邦洋(56)、阪神タイガースOB掛布雅之氏(68)らが出演した。

午後5時46分に阪神淡路大震災の犠牲者へ黙とうし、能登半島地震の被災地へも祈りをささげた。「碧いうさぎ」を熱唱した酒井は「ここまでみなさんが力を合わせて歩んでこられた。すてきなステージに立つことができて背筋が伸びる思いです」とあいさつ。北陸放送でラジオ番組を担当する。能登半島地震に「何かできることがあれば、動きたい」と思いを寄せた。

掛布氏は能登半島地震の被災者に思いをはせ「2軍監督をやっているとき、1軍に上がってたたきのめされて、2軍に戻ってくる多くの選手がいた。そのとき言ったのが『野球が好きなら、心の笑顔を忘れるな』。能登半島地震の被災者の方もたいへんだと思うが、どうか心の笑顔を忘れずに、前に進んでほしい」とエールを送った。