政治アナリストの伊藤惇夫氏と、政治ジャーナリスト田崎史郎氏が27日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選で不出馬の意向を表明した件に言及した。

伊藤氏は、「政治責任を取るなら議員辞職かと思った。自ら処分したとしては、中途半端」と指摘。ただし岸田政権にとっては、「安倍派へのアピール効果がある」と、政治資金パーティー裏金事件の責任が指摘されている安倍派幹部への揺さぶりができるとの見方を示した。

25日に会見した二階氏が会長を務めた二階派も、派閥の政治資金パーティー裏金事件で二階氏の秘書の有罪が確定し、派閥の元会計責任者が在宅起訴された。伊藤氏は「これで幕引きはあり得ない。実態を解明しないと国民から批判される」と話した。

一方田崎氏は、二階氏は当初、無所属でも次期衆院選に出馬するつもりだっと明かした。「自民党はこれでけじめをつけたと思っている。(不出馬は)ありがたい判断だった」とも述べた。

次の衆院選で、自身の息子に地盤を譲るのではないかとの臆測もあるが、これにはコメンテーターで弁護士の八代英輝氏が「世襲目的で引退なら、ずっこけます」と痛烈な批判を浴びせた。