東京都の小池百合子知事は28日、都議会本会議後のぶら下がり取材で、柿沢未途氏(自民党離党)の辞職に伴う衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)への対応について質問を受けた。

同補選をめぐっては、小池氏が知事2期目任期の途中で辞職して、出馬するのではないかとの臆測が消えていない。質問を受けた小池氏は、自身が特別顧問を務める地域政党、都民ファーストの会に触れ「都民ファーストの方で、いろいろご議論されることだと思います」とだけ述べ、その場を立ち去った。

補選告示まで3週間を切る中、日本維新の会、共産党、参政党、日本保守党が候補予定者を発表する一方、柿沢氏が所属していた自民党のほか、立憲民主党や都民ファーストの会は、候補者擁立についてまだ発表していない。

2月21日に開会した今年の都議会第1回定例会はこの日、8兆4530億円におよぶ一般会計の2024年度当初予算案が、本会議で賛成多数で可決され、閉会した。

24年度当初予算案の可決は、今年7月末に2期目の任期満了を迎える小池氏にとって、大きな1つの区切りとなる。小池氏は都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)3選出馬の可否についても「都政にまい進しております」と繰り返すにとどまっている。

この日の取材では「新年度予算をてこにして、都民生活をよりよい方向にスピーディーに運んでいきたい」とも話した。