英国のリバプールで26日、MF遠藤航(32)も所属するサッカーのプレミア・リーグで優勝したリバプールの優勝パレードを見ようと集まった大勢の歩行者に、車が突っ込んだ。英BBCなどが報じた。マージーサイド警察署は、英国籍の53歳の男を逮捕した。記者会見で、事件はテロとしては扱っていないと明かした。
リバプール市内の道路で開かれたパレードには数千人が集まっていた。けが人の人数は不明。20人が現場で治療を受け、27人が複数の病院に分散して搬送された。搬送された27人のうち、子ども1人を含む2人が命の危険がある状態。負傷者全体の中に子ども4人が含まれているという。消防当局によると、現場では停まった車の下から、子ども1人を含む4人を救助したという。
マージーサイド署によると、26日午後6時過ぎ(現地時間)、ウォーターストリートで、車が複数の歩行者に衝突して停止し、現場で男が逮捕されたという。
事件当時の映像などによると、車はミニバンタイプのような乗用車でリアがハッチバックになったタイプ。群衆の中で歩行者にぶつかりながら、しばらく走行し、停止。車の周りで車をたたいたり、取り囲んで抗議するようなサポーターの姿もみられ、後部の窓が割れていた。
現場にはポンプ車や救急車などの緊急車両が多数到着。路上にテントも張られ、救急措置がとられているものとみられる。ポンプ車で道路を封鎖するような状況もみられた。救急ヘリが出動との情報もある。
英国のスターマー首相は「リバプールの事件現場は、ぞっとするほど恐ろしいものだ」とし、「私の思いは負傷した人々や影響を受けた人々と共にある」とコメント。「警察や救急対応に当たっている関係者に感謝する」としている。
近くの建物からパレードを見ていたという目撃者の女性はPA通信の取材に「すごく騒がしく、人々が絶望の声を上げていた。窓から見ると、車が人々をひいていた。悲鳴しか聞こえなかった」と語った。

