参院選(20日投開票)は19日、選挙戦最終日を迎えた。全国最多の32人が立候補する東京選挙区(改選6と任期3年の欠員1の計7議席)は最終盤まで激戦が伝えられ、連日、各候補者による訴えが続いている。
前回、東京選挙区で初めて得た議席を守れるか大きな焦点になっているのが、日本維新の会だ。6年前の参院選東京選挙区で初当選し、昨年の衆院選にくら替え出馬し落選した音喜多駿氏(41)は今回、再び維新公認で東京選挙区に立候補。社会保険料の引き下げという「一択」(音喜多氏)で、選挙戦を戦う。
音喜多氏は18日、JR新宿駅構内の演説で「世論調査でも社会保障制度、社会保険料の引き下げが最も重要な政策テーマになりつつある。働く現役世代のみなさんは明らかにこの制度で損をしているが、社会保険料は下げられる」と主張。「日本最大の課題は社会保険料。高すぎる社会保険料を引き下げていく改革こそが、今回の選挙戦の最大の争点。もう1歩前に進めさせてほしい」と、訴えた。
「選挙の時に、何をやめるか、何ができなくなるかを合わせて伝えるのが責任ある政治家の態度。(社会保険料を引き下げれば)これまでのような大盤振る舞いはできなくなるし、みなさまにも新たな負担やお願いが必要になる」と、痛みの部分に触れつつ「これまでの政治家は、それをやってこなかった。バラマキをすることだけ約束し選挙を終えていたが、私はあえて申し上げた上で、選挙の審判を受けたい」と訴えた。
「選挙の政策としては愚策」としながらも「社会保険料が引き下げられれば、働く現役世代の負担は必ず減り、手取りは必ず増えます」とも呼び掛けた。
維新は6月の東京都議選で6人を擁立したが全員落選し、現職の1議席も失った。かつては「第三極」として存在感を示していたが、このところはほかの野党や新興勢力に押され、「埋没」が指摘される。地盤の大阪など関西に比べ、支持が拡大しない東京で地盤が確立できないことが「全国政党化」へネックになっているともいわれてきた。今回、6年前に音喜多氏が得た議席を守れるかどうかは、党の今後にもかかわる。
党代表の吉村洋文・大阪府知事にとっても、今回の参院選は正念場だ。東京の議席死守へ、公示後もたびたび上京し音喜多氏の応援に入り、この日午前も東京駅前でマイクを握った。吉村氏は演説後、自身のX(旧ツイッター)に「東京、音喜多さん。激戦までに上がってきました。あと一歩。東京の皆様、最後の後押しをお願います」「社会保険料を下げる改革、やりましょう」と、呼び掛けた。

