福岡市の高島宗一郎市長は12日までに、自身の公式ブログを更新。「お詫びと訂正」と題した文章をつづった。記録的大雨に見舞われた福岡市内で発生したとする河川の氾濫情報について「SNSへの虚偽情報動画はやめてください」と指摘していたが、その後、実際に起きていたことが判明したとして、謝罪した。
高島氏は11日のブログに「昨日の大雨に関して、本日私が投稿した『SNSへの虚偽情報動画はやめてください』という内容の投稿についてですが、私の情報のほうが誤っており、その映像は実際に発生していた事象を撮影したものであることが分かりました。誤った情報を発信してしまい、市民の皆さまや関係者の皆さまに混乱やご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」とつづった。
その上で、「誤認に至った経緯(当時の判断)」「その後の経緯」「今回の反省とお詫び」と項目を分けてそれぞれの判断の背景を、時系列で説明。その説明によると、誤情報と判断したのは、現場に確認に行った市職員の目視で、同河川の氾濫が確認できず、近くの水位計でも氾濫を確認できなかったこと、投稿者アカウント自体がすぐ削除されたことを「不審に感じ」たためとし、「これらを総合的に判断し、本件の投稿自体が誤情報の可能性が高いと判断しました」と説明。「大雨や地震などの災害時、防災担当職員はSNSに投稿される様々な情報を確認し、被害状況の把握に努めています。今回は今後の啓発も兼ねて、災害時に目を引く偽情報や偽動画を投稿しないよう注意喚起を行う目的で投稿しました」とも記した。
しかし、その後、担当局の職員から「偽情報と言い切れない可能性があるので現場確認中」との報告が入ったとし、11日にあらためて現場を確認したところ、「映像内に映っていた実際の車両を発見。その車や近くのフェンスに流木や葉の痕跡が残っており、短時間ではありますが川から水があふれた可能性が高いことが判明しました。これにより私の判断が誤っていたことが明らかになり、先ほど元の投稿を削除しました」とつづった。
投稿から削除まで約4時間の間に「相当数の方が投稿を閲覧・シェアしていた」という。
高島氏は、投稿者に直接説明し、謝罪したことも明かし「本来、災害時には正確な情報発信が何よりも大切です。そして受け手も冷静に情報の真偽を確かめることが重要です。その啓発を目的に投稿したはずの私の情報が誤っており、本当に情けなく、恥ずかしい限りです」とした上で「近年のAIフェイク動画やbotの増加に対する私自身の過度な警戒心も、今回の判断に影響したと感じています」と反省の弁を口にした。
「市としても今回の判断を深く反省し、改善するとともに、今後はさらに複数の情報源による確認を徹底し再発防止に努めます。私自身も今回の件を深く重く受け止め、災害時にはより冷静かつ正確な情報をお届けできるよう、気持ちを新たに全力を尽くします。この度は誠に申し訳ございませんでした」と記した。

