<伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負:第6局2日目>◇10日◇東京・将棋会館

藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)が永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第6局が10日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。9日午前9時からの2日制で始まった対局は、先手の藤井が永瀬を下し、シリーズ4勝2敗で防衛するとともに6連覇を達成した。同時にタイトル獲得を通算31期とし、渡辺明九段に並んで将棋界第4位となった。

「ひふみんEYE」でおなじみ、加藤一二三・九段(85)が対局を振り返ります。

   ◇   ◇   ◇

「肉を切らせて骨を断つ」。藤井将棋の真骨頂を見ました。永瀬九段に攻められても簡単に土俵を割らずにしのいで、逆にはね返しました。ギリギリの受けを見せてもらいました。

初日の封じ手直前、2筋に打った意表の角は遊び駒になっていました。2日目はこれがどう使えるかと、ある程度は受けに回らなければいけない展開になると思っていました。その角を4筋に呼び戻したり、玉の逃げるスペースを作ったりと、苦しいように思えましたが、決め手を与えずによく辛抱しました。第4、第5局と内容が少し気になりましたが、よく立ち直ったという印象です。

角換わりの最新形の序盤はお互いに駒を支えて崩れないように指していました。中盤からはお互いの主張がぶつかり合う、見応えのある熱戦でした。

王将戦、名人戦では1勝にとどまった永瀬九段は、今シリーズで徐々に差を詰めている感じがしました。(加藤一二三・九段)