元NHK解説委員のジャーナリスト柳沢秀夫氏は11日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演。学歴詐称疑惑を指摘され、不信任決議を可決された静岡県伊東市の田久保真紀市長が10日、市議会の解散に踏み切った判断について「市民に問う『信』の意味が(本来の趣旨と)全然違うような気がする」と、強い疑問を呈した。
番組では、田久保市長の学歴問題に端を発した一連の混乱が、市政に深刻な影響をもたらしていることを伝えた。教育長が空席のままで小中学校統廃合などの課題について結論が得られておらず、不信任決議案が9月定例議会初日に可決されたことで補正予算案が審議されず、ごみ焼却炉の補修費など市民生活に直結する問題も宙に浮いたままとなっている現状も報じた。
田久保市長は市議会に解散を通知した後の取材に、9月1日の定例市議会初日に自身の不信任決議案が可決され、その後の審議がストップしたとして「最終日に決議するという結論に議会が至らなかったことに関して、非常に残念と言わざるを得ない」と、市議会解散の理由を説明した。
番組MCの大下容子アナウンサーに「学歴詐称疑惑をきっかけに、市議会議員選挙の費用4500万円が投入されることになりましたね」と問われた柳沢氏は「伊東市民がどう判断するんでしょうね。その良識が問われることになると思う」と述べた。
「ことの発端は、市長の学歴をめぐる問題。市長はいったん、辞めます、出直し(市長)選挙をしますと言っていて、その後撤回して、こういう状況になっている。どう考えてみても、ことの問題、発端は、市長にあるとすれば、確かに議会審議がされないから補正予算が通らないという理屈はありますが、元々の発端の原因は、自分がつくっている」とこれまでの経緯に触れながら「それを、議会を解散して市民に信を問うというのは、『信』の意味が全然違うような気がするんですよね」とただした。
番組は、放送中に、市議選が10月12日告示、同19日投開票の日程で行われることが決まったと速報。柳沢氏は「10月19日に伊東市民がどういう判断をするのか。判断の中身によっては、20人の定数のうち(新たに選出される市議の中で)7人が、もし田久保市長を支持するような人であるとすれば、(再度の)不信任決議は通らなくなる」と今後の流れにも触れ、「いずれにしても、市民の良識が問われることになりますよね」と、繰り返した。

