藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・棋聖・王将=23)への挑戦者を決める、将棋の第51期コナミグループ杯挑戦者決定戦変則2番勝負第1局、増田康宏八段(28)対斎藤明日斗六段(27)戦が16日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。前期と同じカードは、今期も増田が80手で勝ち、2年連続2回目の挑戦権を獲得した。斎藤のタイトル戦初登場はまたしても持ち越された。

終局間際、明らかに劣勢を意識した斎藤は首を左右に振ったりガックリさせていた。対局は相掛かりから前例のない出だしとなった。「いい形を作って主導権を握れそうかと思ったが、その後の指し方が難しく、悩ましい時間が続いた。終盤に見落としがあって、そこから逆転され、足りないと思った」と悔しさをかみしめた。

今期は挑戦者決定戦の勝者組決勝で、増田に敗れた。棋王戦独自のベスト4以上は2敗失格というルールで、斎藤は、敗者復活戦1回戦で糸谷哲郎八段を下した弟弟子の伊藤匠叡王・王座に勝ち、敗者組から勝ち上がったが、増田の壁に2年連続で阻まれた。

今年の新人王戦3番勝負でも1勝1敗で迎えた最終局で服部慎一郎七段に敗れて、準優勝に終わっている。「総合的に力が足りてない。中盤以降の指し手の精度がいまひとつなので、来季は重点的に伸ばしていきたい」と話していた。