国民民主党の玉木雄一郎代表は17日の定例会見で、26年度予算案をめぐる与党の衆議院での採決強行について、「長い目で見た時に、謙虚でやるところは謙虚にやらないと、力で押し切っていいところと、よくないところがある」として、苦言を呈した。
国民民主は13日の衆院採決前、榛葉賀津也幹事長が自民党の鈴木俊一幹事長との会談で、16日の衆院採決なら賛成するとの意向を伝えたが、鈴木氏は応じなかった。高市早苗首相が3月末までの年度内成立にこだわっており、衆院通過は13日が「デッドライン」だった。予算案は13日夜の本会議で衆院を通過し、16日から参院予算委員会での審議が始まった。しかし参院は少数与党のため、野党は自民党に衆院のような強引な審議を行わないようクギを刺している。
質疑応答で、「(自民党は)榛葉幹事長のパスに聞く耳を持たなかった。高市政権のやることへの批判が許されない風潮が、日に日に強まっているように見受けられる」と問われた玉木氏は、「やっぱり『ちょっとおかしいんじゃないの?』という感じは、週末の世論調査でも出てきている」と、内閣支持率が下落した調査があったことに言及。「長い目で見た時に、謙虚でやるところは謙虚にやらないと、力で押し切ってしまっていいところとよくないところがあるので、そこは大きな力を持ったがゆえに、少数者の意見、少数者に託された国民の意見を丁寧に聴くことをぜひ求めたい」と述べた。
「自民党の中からも、(16日の衆院採決を求めた)我々のオファーについて『もったいなかった』という私のところに声が届いており、いろいろな意見は党内にあると思うが、最終的には総理が判断したことなので、総理の判断に従うというのが今なんでしょう」と、「高市1強」の自民党内の現状を推測。その上で、予算案をめぐり「我々も日程闘争をする気はまったくなく、国民にとって、イラン情勢を踏まえた予算編成を速やかに行うことが、今いちばん国民のみなさんに求められていること。それを実現するにはどうなんだという視点で考えてきた」と主張。「(与野党)双方のメンツではなく、国民のために何がベストなのかということで判断していくことが必要だ」と訴えた。

