「POG2023厩舎別注目2歳馬」第1回はドバイシーマCを勝ち、世界ランク単独1位になったイクイノックスの美浦・木村哲也厩舎と、昨年のダービー馬ドウデュースが所属する栗東・友道康夫厩舎を取り上げる。

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友道厩舎は昨年、ダービー馬ドウデュースを送り出した。毎年のようにG1馬を出す名門厩舎だけに、来春もクラシック戦線をにぎわせるに違いない。

◆半姉に14年の桜花賞馬ハープスターがいるヒストリックスターの21(牡、馬名予定コルレオニス)は、新種牡馬レイデオロの産駒だ。友道師は「馬っぷりもいいし、調教もいい。順調にきている。走ってきそう」と楽しみにする。

◆佐々木主浩オーナーの所有馬ヴィブロスの21(牡、父モーリス)は厩舎ゆかりの良血。母は16年秋華賞、17年ドバイターフを制した。「体が小さいのでゆっくりかな。この血統は遅いですね。お母さんと毛色も違うし、似ていない。これからの馬だと思う」とデビューは秋以降の予定だ。

◆第2のドウデュースへ。馬主キーファーズからはムシャラカット(Musharakaat)の21(牡、父キャメロット)がスタンバイ。「見た感じ、日本の競馬にも対応できそうな軽いタイプ。距離も持ちそう」と期待を込める。

◆ボインビューティーの21(牝、父イントゥミスチーフ、馬名予定ルージュスタニング)は14日に栗東トレセンへ入厩している。ダート色の強い血統だが「そんなにムキムキ感がなくて、芝でも走りそう」と師。

◆ハルーワスウィートの21(牝、父スワーヴリチャード)も同じく14日に入厩した。姉兄にはヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスとG1馬がズラリ。本馬が母の最後の産駒となる。「距離はもちそうで、馬はいい。走ってほしいね。(お母さんから)出た子供はほぼ走っているので」と期待を寄せていた。【藤本真育】