<1>14年・単勝1万2020円=優勝馬オーミアリス

17頭立て15番人気のオーミアリスが豪快に差し切った。新馬戦を1着同着で勝ち上がっての重賞挑戦。前半3ハロンが33秒3という速い流れを後方で追走すると、大外から上がりダントツ34秒3の脚で強襲した。好位から粘っていた1番人気レオパルディナを鼻差とらえ、重賞タイトルをゲット。鞍上の国分優作騎手はうれしいJRA重賞初制覇となった。

単勝120・2倍、1万2020円は昨年まで全42回の小倉2歳Sで式別最高払戻金額となっている。

馬連は2万1630円、馬単は6万4410円。3着には2番人気スノーエンジェルが入り、3連複3万8210円、3連単47万2690円。

小倉2歳ステークスを制したオーミアリス(2014年9月7日撮影)
小倉2歳ステークスを制したオーミアリス(2014年9月7日撮影)

<2>18年・3連複11万5730円=優勝馬ファンタジスト

3番人気のファンタジストが押し切った。好位から力強く抜け出すと、1馬身4分の3差で快勝。鞍上の武豊騎手は前年のアサクサゲンキに続く連覇となった。

2着には14頭立てのブービー13番人気アズマヘリテージが入り、3着は9番人気のミヤジシルフィード。3連複は11万5730円、3連単は62万7690円の高配当で、ともに小倉2歳Sの式別最高払戻金額となっている。

ちなみに、今週日曜(9月3日)に行われる今年の小倉2歳Sには、ファンタジストの全弟で、同じ梅田厩舎のアスクワンタイムが登録している。

小倉2歳Sを制したファンタジスト(2018年9月2日撮影)
小倉2歳Sを制したファンタジスト(2018年9月2日撮影)

<3>01年・馬連3万6230円=優勝馬タムロチェリー

15頭立ての最低15番人気タムロチェリーが差し切りを決めた。芝1000メートル、芝1200メートルの新馬戦(当時は複数回出走できた)で11着、3着に敗れ、前走の未勝利勝ちは芝1800メートル。低評価も仕方なかったか。小池隆生騎手を背に後方、大外からライバルたちをごぼう抜き。首差で最低人気を見事に覆した。単勝配当は1万780円。

2着は2番人気オースミエルスト、3着には11番人気ソウルフルシチーが入り、馬連3万6230円、1着-3着のワイド1万3250円は式別最高払戻金額となっている。

なお、タムロチェリーは続くファンタジーSで10着に大敗。暮れの阪神JFは7番人気の伏兵評価だったが、ペリエ騎手を背に再び大激走を見せた。G1初制覇で、2歳女王に。その時の馬連も2万5350円の高配当だった(2着は9番人気アローキャリー=のちの桜花賞馬)。