<1>396億7438万2900円=1995年(平7)

優勝馬はドイツから参戦した6番人気のランド。中団追走から3コーナーで好位5番手に浮上して抜け出した。勝ち時計は2分24秒6。ドイツ馬はJC初制覇。鞍上はM・ロバーツ騎手。

1馬身半差の2着は日本の牝馬、2番人気のヒシアマゾン。中舘騎手に導かれ、後方から上がり最速タイ34秒7の脚で追い込んだ。同じ上がりで差したフランスの7番人気エルナンドが3着。馬連の配当は3310円。

休養明けの天皇賞・秋で12着に大敗していた前年の3冠馬ナリタブライアンは、初めて武豊騎手とコンビを組み、1番人気に支持されたものの6着だった。

なお、この年の東京競馬場の入場人員18万7524人もJCレコード。

ジャパンカップを制したランド(1995年11月26日撮影)
ジャパンカップを制したランド(1995年11月26日撮影)

<2>355億2733万7000円=1993年(平5)

優勝馬は河内騎手のレガシーワールド。逃げたメジロパーマーから2~3馬身後方の2番手を追走し、直線半ばで先頭に立って押し切った。前年のJCはトウカイテイオーの4着、続く有馬記念はパーマーに鼻差の2着と惜敗していたが、待望のG1初制覇を果たした。父はモガミ。93年9月に開業した森秀行調教師は、開業2カ月で重賞初勝利をG1で飾った。

1馬身4分の1差の2着は、K・デザーモ騎手の米国馬コタシャーン。1番人気だった。3着は同年のダービー馬ウイニングチケット。3歳(当時表記は4歳)で国内外の古馬を相手に力を見せた。

同年の凱旋門賞馬として参戦したフランスの牝馬アーバンシーは8着。のちに母としてガリレオ、シーザスターズを出した。

ジャパンカップを制したレガシーワールド(1993年11月28日撮影)
ジャパンカップを制したレガシーワールド(1993年11月28日撮影)

<3>333億3388万5300円=1998年(平10)

1着は3歳馬エルコンドルパサー。好位2~3番手を手応えよく追走すると、直線は力強く抜け出して後続に2馬身半差をつけた。鞍上は蛯名騎手。3番人気。

日本の3歳馬(当時表記は4歳)としてはJC初制覇で、キャリア6戦はJCの最少キャリア勝利記録になっている(他に18年アーモンドアイ)。エルコンドルパサーが日本で走ったのはこのJCが最後。翌年はフランスに長期滞在し、凱旋門賞2着など1年で4戦して2勝、2着2回の成績を残して引退した。

2着は2番人気の牝馬エアグルーヴ。3着は同年のダービー馬で1番人気のスペシャルウィーク。日本馬が1~3着を独占したのは、JC18回目にして初めてのことだった。

ちなみに、今年は牝馬3冠の3歳馬リバティアイランドがキャリア6戦で挑む。

ジャパンカップを制したエルコンドルパサー(1998年11月29日撮影)
ジャパンカップを制したエルコンドルパサー(1998年11月29日撮影)