<1>ロードトレゾール(小倉9Rかささぎ賞・14時15分発走)

1月20日、小倉2Rの3歳未勝利を制したロードトレゾール
1月20日、小倉2Rの3歳未勝利を制したロードトレゾール

新馬、未勝利を除く先週(1月27、28日)の小倉芝1200メートル戦4鞍の前半3ハロン通過平均は34秒0。一方で上がり3ハロンは平均で34秒9を要している。開催の折り返し地点を過ぎて、やや前半の数字が落ちてきたとはいえ、やはりこの舞台では後半よりも前半の方が速い前傾ラップを刻むケースが大半を占める。

ロードトレゾールも開催2週目の未勝利で、前半3ハロン32秒7のハイラップを自ら刻んで後続を完封。同じやや重の同日3歳1勝クラス・萌黄賞を1秒4も上回る、1分8秒5という申し分のない勝ち時計をマークしている。初のスプリント戦でこれだけの数字を残せるなら、乾いた馬場でスピード負けする不安は皆無。当然、昇級でも買いの一手だ。


<2>ゼットリアン(京都11RアルデバランS・15時35分発走)

ゼットリアン(2023年12月撮影)
ゼットリアン(2023年12月撮影)

リニューアル後の京都ダート1900メートル戦に、のべ5頭以上の産駒が出走した種牡馬のうち、最も高い勝率を残しているのはモーリス。【2・0・0・3】で40%だ。トータルで25鞍しか行われていない希少な条件だけに、サンプル数は少ないものの、【2・1・2・6】で18・2%の2位ドレフォンを大きく引き離し、首位を快走する。この舞台相性の良さは見逃せない。

モーリス産駒のゼットリアンは、実際に昨年11月の3勝クラス・観月橋Sを4馬身差で圧勝してオープン入り。昇級初戦の前走(師走S)こそ8着に終わったとはいえ、久々の関東遠征で初の中山コースだったことを考えれば度外視できる。最適条件に戻る今回は、一気に前進する可能性が大だ。


<3>ダノンギャラクシー(東京11Rジャパンカップ2023年ロンジンワールドベストレース受賞記念・15時45分発走)

23年10月、本栖湖特別を制したダノンギャラクシーとC・ルメール騎手
23年10月、本栖湖特別を制したダノンギャラクシーとC・ルメール騎手

冬の東京開催初日のメインを飾った白富士S(芝2000メートル)は、前年より1秒3速い1分57秒2で決着。翌日の3勝クラス・節分S(芝1600メートル)も、前年より1秒1速い1分32秒5の勝ち時計を記録している。今の東京芝は、例年以上の高速馬場だと判断していい。

そうなると、優位に立つのは持ち時計NO・1のダノンギャラクシーだ。今回の出走馬で唯一、東京芝2400メートルで2分22秒台の時計を持ち、鞍上は18年以降の同舞台で【42・28・9・35】、勝率36・8%、連対率61・4%と圧倒的な数字を残すルメール騎手。人気でも馬券の軸はこの馬に託すしかない。


【先週土曜の結果】

<1>ジューンアヲニヨシ

京都10R許波多特別 1着(1番人気)

<2>サトノルフィアン

東京9R銀蹄S 4着(2番人気)

<3>バトルボーン

東京11R白富士S 2着(2番人気)

◆DB班とは 極ウマ・プレミアム、および日刊スポーツの競馬面をさまざまな形で支える内勤チーム。DBはデータベースの略で、通称はディービー班。