【中山11R・スプリンターズS】

◎(9)ナムラクレア

○(1)テイエムスパーダ

▲(7)ウインマーベル

☆(13)メイケイエール

スプリンターズSは逃げ先行馬が好成績を上げているレースです。新潟開催だった2014年を除き、中山芝1200メートルで行われた最近10回では、逃げ切りこそないものの2着4回(パドトロワ、ハクサンムーン、ミッキーアイル、モズスーパーフレア)、3着1回(ワンスインナムーン)と半分の5頭が馬券に絡んでいます。

他に2番手からでも3着に粘り込んだソルヴェイグ(9番人気)と2着したラブカンプー(11番人気)、そして昨年の勝ち馬ピクシーナイト(3番人気)も3番手からの抜け出しでした。この3頭には3歳馬という共通点もあります。さらに2010年からさかのぼると新潟だった2002年を除いて、中山開催の10年では逃げ馬が6勝(ダイタクヤマト、カルストンライトオ、テイクオーバーターゲット、アストンマーチャン、ローレルゲレイロ、ウルトラファンタジー)もしています。つまり中山での20年間で逃げ馬は6勝2着4回3着1回となり、この11頭中1番人気はテイクオーバーターゲットだけ。2番人気もハクサンムーン、ミッキーアイル、3番人気もアストンマーチャン、モズスーパーフレアで、他の6頭は5番人気以下での好走でした。

馬場が悪い時はカルストンライトオやアストンマーチャンのようにハイペースでも逃げ馬が断然有利。今年は好天続きで時計が速い馬場になることは確実ですが、ペース次第では外を回る馬には苦しい展開になる可能性もありそうです。

今年の出走馬で逃げたいのは○テイエムスパーダとファストフォースくらい。過去逃げ切ったことがあるのもヴェントヴォーチェとトゥラヴェスーラの新馬勝ちだけ。他に☆メイケイエールが昨年のキーンランドCで逃げて7着した程度と、逃げ馬が極端に手薄なメンバー構成と言えるでしょう。

ファストフォースはここ5戦は逃げていませんし、昨年のスプリンターズS15着、今年のオーシャンSも9着と中山向きではない印象も受けます。

1枠1番を引いた○テイエムスパーダは前走北九州記念では前半3ハロン32・8秒のペースより競り込まれてリズムを崩したのが0・5秒差7着失速の因。CBC賞で前半3ハロン31・8秒、1分5秒8のJRAレコード勝ちの反動もあったとは思います。CBC賞の鞍上今村聖奈騎手がG1騎乗の条件である31勝を大きくクリアしたのに、国分恭騎手を乗せるというのも人気的な妙味を考えれば買い材料になるでしょう。

◎ナムラクレアは前走北九州記念では8枠16番枠の上に前がふさがる不利を克服しての3着。前々走函館SSでは3番手から抜け出す競馬もしているので先行馬が少なく上がりが速い展開を味方に出来れば、対○テイエムスパーダ3戦3勝の力関係からも差し切り濃厚とみて1着に固定して馬券は買いたいです。

▲ウインマーベルも3歳馬。芝1200メートルでは【3・2・3・0】と全く崩れず走っていまして、前々走葵Sでは57キロを背負って2馬身半差で楽勝しています。時計勝負向きではない不安もありますが、レコード続出だった春の中京開幕週の橘Sではレコードと0・1秒差の1400メートル1分19秒3で快勝していますので問題はないとみます。7番枠も引けましたので好位付け出来ればイン狙いも可能でしょう。

1番人気と思われる☆メイケイエールは昨年のこのレースでは本命視しましたが、7番人気で少し離された4着でした。その後は4戦3勝。着外は17番枠に入った高松宮記念2番人気5着のみと気性が完全に成長したことは確かです。ただここは13番枠ですし、昨年のように外々を回されると届かないケースもあると考えて4番手の押さえ評価とします。

馬連(1)(9)

3連複(1)(9)-(7)(13)

3連単(9)(1)(7)、(9)(1)(13)

計5点×3000円=1万5000円



【凱旋門賞】

◎(11)タイトルホルダー

○(20)ルクセンブルク

▲(15)ヴァデニ

☆(17)オネスト

日本にいてパリロンシャン競馬場に想いを寄せる週末は楽しみでもあり寂しくもあります。馬場は日本で言うところの重馬場だそうですが、エルコンドルパサーが逃げて2着した1999年は不良でしたし、ナカヤマフェスタが頭差2着だった2010年もオルフェーヴルが2年連続2着した2012年、2013年も重馬場でした。日本の感覚ならば馬場が重い時こそ逃げ先行馬が有利となるはずですし、◎タイトルホルダーの牝系にはヨーロッパの重厚な血が流れています。ヨーロッパ調教馬以外が勝ったことはなく、久々の馬は苦戦するデータもあってそう簡単に勝てるレースではありませんが、小差の2着を4回重ねているのも事実ですので「その時」が遠くない未来には訪れることでしょう。

20頭も出走するレースだけに相手もかなり難解ですが、3キロの重量差は大きいとみて3歳牡馬○ルクセンブルクと▲ヴァデニ、☆オネストのアイリッシュチャンピオンSの1~3着馬を買いたいです。

◎タイトルホルダーの単勝は日本では1番人気必至でしょうからさすがに買えないです。

馬連(11)(20)

3連複(11)(20)-(15)(17)

3連単(11)(20)(15)、(11)(20)(17)

計5点×1000円=5000円

2レーストータル2万円

(先週までマイナス56万100円。回収率28・19%)