いまにし亭(以下い) 7Rの(7)マルゼンスターに注目したい。

熊 どこかで聞いたような馬名だが。

い 80年代にも大井の東京盃などを勝った同名の馬がいたけど、これは別の馬。名前の響きから、マルゼンスキーを連想するだろ? 1976年10月のデビューから8戦8勝で引退。競馬史上、名馬はたくさんいるが、この馬を「最強」というファンも多い。当時は、外国で交配し、日本で生まれた馬は「持ち込み馬」と言われ、内国産馬保護の観点から、クラシックなどには出走できなかった。主戦の中野渡清一騎手が77年のダービーに際し「大外枠でいい、賞金もいらないから走らせて」と訴えたエピソードがある。

熊 マルゼンスターの母父がそのマルゼンスキー。南関では走っていないね。

い いまほど交流が盛んではなかったからな。しかし、母父として南関と縁が深い馬がいる。大井の帝王・的場文男騎手とのコンビで07年帝王賞、08年かしわ記念などを勝ったボンネビルレコード、重賞10勝を挙げたソルテ…。

熊 南関史に名を残す名馬だね。

い マルゼンスターは前走こそ7着だが、盛岡など地方で9勝を挙げている。南関のC1でも好走歴を持つ。C2なら巻き返しがあって不思議はない。3連複(7)(10)-(1)(4)(8)(11)(12)(13)。【今西和弘】