今週、「出稼ぎで蓄えた50万円をダービーにぶち込みます」と連絡してきたのは、個人事業主仲間の後輩X(匿名、40代)。自営業泣かせのインボイス制度(23年10月開始)の影響で激減した請負業務の穴を、住み込みの出稼ぎバイトで補填(ほてん)。ここ数年、東北の工事現場や東海の某温泉宿、また離島でのリゾートバイトなど全国を転々し、生活費を稼いできた。面倒な人間関係を嫌い、30代半ばで某大手企業から個人事業主に転職したXは「今は自営2、出稼ぎ8くらいの割合で、自営はピンチですが、結構楽しい日々ですよ」と前向きだ。
そんなXが、関西の某地方都市にある工場(製造、検品)で約4カ月の住み込みバイトを終えて帰京したのは先週末。「今回の関西は“当たり”の職場でした。シフトは日勤と夜勤の交代制でメリハリがあるし、寮も家電付き、完全個室で無料。満了ボーナス(慰労金)も出て150万近く稼げましたから。以前、関西の工事現場で大幅にピンハネされたタコ部屋生活とは大違い。当面の生活費は稼ぎましたし、当分はゆっくりしたいと思います」。個人事業主の人生設計は不透明ながら、出稼ぎのスペシャリストとして立派に生計を立てているX。1年の仕事サイクルでオンとオフを明確に分ける生活も悪くないですね。
夏の札幌競馬(7月25日開始)までの約2カ月は完全オフというX。その間の休業補償をダービーで捻出する青写真を描く。で、50万の軍資金の配分を聞くと、「全額、ライヒスアドラーの複勝に突っ込みます」とのこと。Xいわく、「突き抜けるパンチ力こそありませんが、堅実にしぶとく伸びて、競りにも強いライヒスアドラーなら、東京2400メートルで真価を発揮してくれるはず。きっちり射止めて夏競馬を満喫したいですね」。
Xのオフ(休業期間)が天国になるか地獄になるかはダービー次第。ちなみに、東京競馬の鬼(自称ですが)と呼ばれる私の本命もライヒスアドラー。馬群の中からライバルを競り落とす姿が目に浮かびます。先週のオークスを制した今村聖奈に続いて、今週も同期(38期)、同年齢(22歳)の佐々木大輔にデッカイ仕事を確信。まあ、見ていてください!



