前走の東京2歳優駿牝馬圧勝が決め手となり、昨年のNARグランプリで2歳最優秀牝馬に選定された船橋のメイドイットマム(牝3、石井)。注目の今年初戦は明日11日、東京で行われるクイーンC(G3、芝1600メートル)となった。

北海道デビューで移籍前は5戦1勝。デビュー戦が唯一の勝利だったが、2戦目の首差2着はのちに鎌倉記念2着、兵庫JG2着のスペシャルエックスが相手。その後も大崩れはなく、エーデルワイス賞5着を最後に船橋に移籍した。移籍後は2戦2勝。距離延長の1周競馬で素質が開花したかのような走りぶりだ。

オーナーの希望もあり、芝での始動となったそうだが、芝は1度、北海道時代の3戦目に中央の札幌で経験。1200メートルのすずらん賞で6着だったが、石井師は「騎乗した柴山騎手が適性はありますよと話していたそうなので、もう1度、成長して体調もいいところで、どこまでやってくれるかですね。力はついていると思うので」と2度目の芝に送り出す。抜群の瞬発力を見せた前走は直線の短い大井の内回り。それが府中の長い直線でどうなるか。跳びが大きく、広い馬場も歓迎のはずだ。【牛山基康】