デビューから無敗の7連勝で南関東3冠とダービーグランプリを制した大井のミックファイア(牡3、渡辺和)。無敗での制覇は南関東3冠が羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーとなってからは初。過去を含めても01年のトーシンブリザードがいただけだった。ダービーグランプリを無敗で勝ったのは史上初。今回の東京大賞典はどうなのか。過去の勝ち馬を調べてみたが、無敗での制覇は見当たらない。どうやら勝てば史上初の快挙になりそうだ。

トーシンブリザードは当時の3冠の羽田盃、東京王冠賞、東京ダービーだけでなく、ジャパンダートダービーも制覇。ミックファイアと同等の実績と考えていい。そのトーシンブリザードでも東京大賞典は3着。古馬の壁は厚いのか?

南関東3冠を達成したのは過去7頭。全馬が同年の東京大賞典にも挑戦した。勝ったのは78年のハツシバオー、83年のサンオーイ、89年のロジータ。いずれも南関東限定で行われていた時代で、当時は3歳の勝利も少なくなかったが、95年に中央交流となってからは難しくなっている。それでも3歳で制した地方馬がいた。04年のアジュディミツオー。翌05年にはドバイ遠征も敢行した名馬だ。これに続くか。満を持して古馬に挑むミックファイアに注目だ。【牛山基康】