1月31日に行われた川崎の多摩川オープン(1600メートル)は船橋のアランバローズ(牡6、林正)が6馬身差の圧勝劇を演じた。

道中は3番手を追走。3角で先頭に立ち、そのまま後続を引き離した。「うれしいというよりホッとした」と林正師。1年4カ月ぶりの勝利で留飲を下げた。

「絶対に早熟ではないとオーナーにも言っていたから」。2歳時に5戦5勝で全日本2歳優駿も圧勝した素質馬。3歳時は距離不安を克服して東京ダービーを制したほか、オーバルスプリントでも3着に粘った。4歳時は千葉ダートマイルの1勝に終わったが、サンタアニタTはスマイルウィの首差2着。ところが昨年は休み明けで臨んだ5月の川崎マイラーズを心房細動で大敗。再び休養に入り、11月のマイルグランプリで復帰したが、5歳時はこの2戦しかできなかった。

今年の初戦は1月に移動した川崎マイラーズ。小差の4着に粘り、今回の圧勝につなげた。「前走の後は上がりから良かった。今日は久しぶりに落ち着いていた」。次走は3月7日船橋の京成盃グランドマイラーズ(S2、1600メートル)を予定。完全復活なるか。地元で東京ダービー以来の重賞制覇を狙う。【牛山基康】