テソーロ軍団の生産拠点にメディア初潜入だ。今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」は、桑原幹久記者が北海道・日高町のリョーケンファームを訪れた。18年設立で1期生のウィルソンテソーロ(牡5、小手川)がダートG1戦線で活躍。「日高から世界へ」を合言葉に、金の卵が育まれている。

リョーケンファームの入り口にある看板
リョーケンファームの入り口にある看板

札幌市中心部から車で約1時間半。多くの牧場が競うように並ぶ日高町の一画に「緑、黄襷、袖黄一本輪」の勝負服が描かれた看板が現れた。見渡す限りに広がる緑の空間。戦いの時を待つサラブレッドが、広大な放牧地で生き生きとたわむれていた。

50頭以上の繁殖牝馬を所有する生産牧場のリョーケンファームは、ドバイワールドCを制したウシュバテソーロなど冠名「テソーロ」でおなじみの了徳寺健二氏が18年に「世界一の馬づくり」を目指して設立。翌19年に生まれた9頭の1期生からウィルソンテソーロがDG競走3勝、G1・2着3回、20年生まれの2期生からミシシッピテソーロ(牝4、畠山)がオープン入りと結果を出している。

武器は“デカさ”にある。同ファームの特徴は広大な放牧地。全12面、約100ヘクタール(東京ドーム約21個分、エスコンフィールドなら約20個分)の土地を一から切り開き、整備した。チームリーダーの土田陽介さんは「広い土地でのびのびとできるので、牧柵にぶつかって外傷ができることは少ないです」と話す。ストレスなく心身を鍛え、丈夫な競走馬が育っている。

現在従業員は12人で寮母が3人。労働環境の改善にも取り組み、多くの就職希望者が集まっているという。5年後には年間生産頭数100頭を視野に入れる。土田さんは「結果を出すためには、馬への愛情が必要だと思います。スタッフみんなが愛情を持って馬と向き合っているので、今後も意識を高く持っていきたいです」と力を込める。日高から世界へ-。リョーケンファームには、夢と希望が詰まっている。

<「リョーケンファーム」期待の金の卵>

■アンカーテソーロの23(牝、父シルバーステート、母父ジャイアンツコーズウェイ) 母は米セリで購入された

リョーケンファーム アンカーテソーロの23
リョーケンファーム アンカーテソーロの23

■リエノテソーロの24(牝、父キタサンブラック、母父スペイツタウン) 母は全日本2歳優駿を制し、NHKマイルC2着の二刀流

リョーケンファーム リエノテソーロの24
リョーケンファーム リエノテソーロの24

■モトカの24(牡、父キタサンブラック、母父フランケル) 近親ザイスモスはバイエルン大賞勝ち、ソベラニアは独オークス2着

リョーケンファーム モトカの24
リョーケンファーム モトカの24

(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)