週末にドバイと香港で行われる注目レースを紹介しましょう。
<3月1日=UAEドバイスーパーサタデー>
ドバイのメイダン競馬場では1日(土)、来月5日(土)にドバイワールドカップデーを目指す馬たちの最終ステップとなる8つのサラブレッド競走が開催されます。
日本馬も2頭が参戦、矢作芳人厩舎のアメリカンステージ(牡3、父イントゥミスチーフ)は第2レースに行われるマハブアルシマール(ダート1200メートル)に出走します。前走の中京2歳Sまで3連勝中(通算6戦3勝、2着2回)のアメリカンステージは、G1ドバイゴールデンシャヒーンの前の足慣らし。昨年のG1ドバイゴールデンシャヒーン(ダート1200メートル)の勝ち馬で、年をまたいでメイダンで4連勝しているタズ(セン8、父オックスボウ、B・シーマー厩舎)が強敵です。
昨年11月のG1ブリーダーズカップダートスプリントに挑戦したテーオーサンドニ(牡6、父キタサンブラック、高柳大輔厩舎)は第3レースのG3ブルジュナハール(ダート1600メートル)に参戦します。昨年5月の米国遠征ではG2アリシーバS(チャーチルダウンズ、ダート1700メートル)に挑んで、重賞勝ち馬ファーストミッションの2着しており、中東での走りが注目されます。最大のライバルは1月のG1アルマクトゥームチャレンジ(ダート1900メートル)でウォークオブスターズ(G1サウジカップで12着)の2着したインペリアルエンペラー(セン5、父ドバウィ、B・シーマー厩舎)でしょう。
この日はG1ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)の前哨戦となるG2ドバイシティオブゴールド(芝2410メートル)と、G1ドバイワールドカップ(ダート2000メートル)への挑戦権がかかるG2アルマクトゥームクラシック(ダート1800メートル)も行われます。
7頭立てのG2ドバイシティオブゴールドには地元“ゴドルフィン”からシルヴァーノット(セン5、父ロペデヴェガ、C・アップルビー厩舎)、アラビアンクラウン(牡4、父ドバウィ、C・アップルビー厩舎)、パッションアンドグローリー(セン9、父ケープクロス、S・B・スルール厩舎)の3頭が出走します。勝ち馬はシンエンペラーやチェルヴィニアなど日本馬と相対することになります。
G2アルマクトゥームクラシックには、フルゲート16頭に21頭が登録しています。ここにはG3ブルジュナハールに向かう予定のインペリアルエンペラーも登録していますが、注目は昨年、カザフスタン出身の異色馬として脚光を集めたカビルカーン(牡5、父カリフォルニアクローム、D・ワトソン厩舎)でしょう。今年初戦となった1月25日のG1アルマクトゥームチャンレジはウォークオブスターズに大きく離れた7着でしたが、ひとたたきされての変わり身が期待されます。勝ち馬はフォーエバーヤングへ挑戦します。
<3月2日=香港クラシックカップ>
香港シャティン競馬場では2日(日)、4歳3冠シリーズの第2戦となる香港クラシックカップ(芝1800メートル)がフルゲート14頭で争われます。香港では2月9日の落馬事故で負傷したザカリー・パートン騎手とヴィンセント・ホー騎手が戦列から離脱中、厩舎では鞍上の確保に頭を悩ませています。
香港クラシックカップは、シリーズ初戦の香港クラシックマイル(芝1600メートル)を制したマイウイッシュ(セン4、父フライングアーティー、M・ニューハム厩舎)と、これを首差まで追い詰めたディーヴァノ(セン4、父ブレイブスマッシュ、K・ルイ厩舎)の再戦に加えて、現在、芝1400メートルの一般戦を3連勝中でここからシリーズに参戦するパッキングエンジェル(セン4、父ショッキング、K・ルイ厩舎)の挑戦が見物になりそうです。
香港クラシックマイルを制したマイウイッシュは昨年9月にはじまった2024/25年シーズンで6戦4勝、3着2回と堅実。血統は短距離向きを示していますが、先行力があってしまいもしっかりしていて距離延長もこなせそうです。
2着したディーヴァノは最後方追走から残り200メートルで馬群を縫うように追い上げて、力のあるところを見せました。父がオーストラリアに渡って2つの短距離G1を制し、種牡馬になったブレイブスマッシュ(父トーセンファントム)。こちらも距離が鍵となりそうですが、逆転あって不思議ない逸材です。
新規参入のパッキングエンジェルは、香港ダービー(2000メートル)を視野に入れての参戦。父ショッキングはストリートクライの直子で、距離延びていいタイプ。相手は軽かったとはいえ前走の勝ちっぷりに光るものがありました。鞍上はジョアン・モレイラ騎手です。
穴候補は香港クラシックマイル(14着)で最後の伸びを欠いたヨハネスブラームス(セン4、父シユーニ、P・ン厩舎)と、この距離を得意としているカリフォルニアトータリティ(セン4、父ズースター、A・クルーズ厩舎)でしょう。
前者は香港クラシックマイルから中1週で臨んだシャティン競馬場、芝1600メートル戦で年長馬をねじ伏せて復活。父はシンエンペラーと同じシユーニです。後者は香港でキャリア16戦のベテラン、シャティン競馬場の芝1800メートル戦は2戦2勝。1分46秒81の持ち時計も優秀です。(ターフライター奥野庸介)
※競走成績などは2025年2月27日現在



