イルーシヴパンサー(牡4、久保田)は、久保田師も想像以上の速さで成長曲線を描く。昨年4月の皐月賞10着後は、同6月の1勝クラスから8カ月間で4連勝を達成した。

師は「いずれは安田記念に、とは思っていましたけど、今年の夏は(新潟の)関屋記念かな、とも考えていました」と連勝当初のイメージを明かす。それでも、鮮やかな末脚で重賞を初制覇した前走東京新聞杯後に安田記念出走を決断。「面白いメンバーがそろいましたけど、楽しみですね」とG1初制覇に期待を込める。

4カ月の休み明けとなる今回の中間は、美浦ウッドでラスト1ハロン11秒台の調教を5本消化。師は「体もしっかりとしてきたし、クラスも上がるので攻めました。活気があっていいですね」と目を細める。土曜は師がまたがり、坂路を4ハロン65秒4-16秒8と軽快に登坂。マイル界の頂点にも軽々と上りつめる。