先週の中京で落馬負傷から1年1カ月ぶりの復帰を果たした北村友騎手が、19日阪神のマーメイドS(G3、芝2000メートル)でクラヴェル(牝5、安田翔)と初めてのタッグを組む。15日の最終追いに騎乗し、3頭併せで最先着。6ハロン84秒1-11秒8をマークした。ラストは軽快に伸びたように映ったが、道中で馬の力みを感じとった。「レースでは気をつけないといけない部分ですね。事前に力みがあることを確認できたことを生かしたい」と、ポイントをしっかり把握した。

5カ月ぶりとなるクラヴェルは昨年の2着馬で、2走前にはG1エリザベス女王杯でも3着。阪神芝は【1 1 1 0】と得意舞台だ。「長く脚を使える。折り合って走ってくれるのが条件。それができるように、道中をリラックスして走らせることが鍵ですね。人馬ともに休み明けですし。頑張りたいです」。人馬は呼吸を合わせ、仁川の坂を駆け上がる。【下村琴葉】