国内最大の競走馬のセリ「セレクトセール2022」の2日目、当歳部門が12日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。新種牡馬サートゥルナーリアは上場した14頭がすべて落札された。最高額の3億円を含め億超えは3頭。落札総額は12億9600万円に上り、上々のデビューを飾った。セール2日間の落札総額は257億円を超え、史上最高となった。(落札価格はすべて税抜き)

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いきなりの億超えだ。サートゥルナーリア初年度産駒の先陣を切ったのが、16番目に登壇したカゼルタの22(牡)。3000万円のリザーブ(最低価格)から始まり、じわじわと値を上げて最後は4倍以上の1億4000万円で(株)ダノックスが競り落とした。今年のセレクトセールは初上場の新種牡馬が8頭いる。存在感を真っ先に示したのは、無傷4連勝での皐月賞制覇などG1・2勝のサートゥルナーリアだった。

注目度は高いまま続いた。リザーブ価格最高タイ7000万円、ラルケットの22(牡)はオーナー同士の熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられた。あっという間に3億円の大台に到達。金子真人氏(名義は金子真人HD(株))が手にした。金子氏は「お台が高かったからいい馬だと思っていた。競り落とせて良かった。走ってくれるといいですね」と期待を寄せた。生産者のノーザンファーム吉田勝己代表も「ラルケットはとにかくすごくいい」と太鼓判を押した。

父の現役時代の代名詞といえばスピードとスイッチが入った時の爆発力。軒並み評価が高かった産駒の特徴について、吉田代表は「柔らかいばねのある馬が多い。エピファはカチッとしていたけど、カチカチの馬じゃないしスピードがありそう」と分析した。

日米オークスを制した母シーザリオがこの世を去り、約1年半がすぎた。会場には現役時のサートゥルナーリアを管理した角居元調教師の姿があった。「シーザリオの子どもが評価されてうれしい」と感慨深げ。ファミリーの血は次世代へ。セールのトリを務めたミカリーニョの22(牡)は2億2000万円で取引され、上場14頭すべてが落札された。億超えで始まり億超えで締めた。父ロードカナロアの後継とも期待されるサートゥルナーリア。種牡馬として上々のスタートを切った。【井上力心】

▼サートゥルナーリアの現役時の馬主キャロットファーム秋田博章社長 人気になるのが分かる。カナロアの子だけど、サートゥルは体つきが雄大に出ている。子どももすごいいいし、安心感がある。カナロアの子だし、キンカメっぽいところがありながら筋肉の柔軟性がある。非常に評価が高い。うれしいね。