衝撃の末脚だ。直線外を突き抜けた1番人気リバティアイランド(牝、中内田、父ドゥラメンテ)が上がり3ハロン31秒4を記録した。

これはJRA史上最速タイ。今年5月の韋駄天Sで5着馬ルッジェーロが同タイムをマークしているが、1000メートルの直線競馬での記録。今回は2歳馬がマイルでのデビュー戦で計時したものだから末恐ろしい。

道中は7番手。馬群の中で脚をためた。1000メートル通過時計は63秒8。逃げた3着馬エマヌエーレでさえ同32秒5の脚を使う終盤勝負になったが、リバティアイランドの豪脚は一枚も二枚も上だった。

勝ち時計は1分35秒8。次点の馬を0秒7上回り、道中2番手の2着馬を3馬身突き放す完勝だ。川田騎手は「調教通りの内容でした。これからの成長が楽しみな1頭です」と期待を込めた。

母ヤンキーローズは豪G1・2勝を挙げ、同国の2歳、3歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝。中内田師も「いい脚を使ってくれて、いい内容の競馬でした。動いてくれるというイメージがありました」と快勝を喜んだ。

注目の次走は今後の馬の様子を見て決められる。