3冠牝馬アパパネを母に持つアスパルディーコ(牝、父ブラックタイド)が27日新潟の新馬戦(芝1600メートル)でデビューを迎える。

管理するのは騎手時代に母の主戦を務め、G1・5勝の名牝に導いた蛯名正義師(53)。夢のコラボがいよいよ動き出す。

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牝馬3冠アパパネが引退して10年目の区切り年。主戦を務め、母と強い絆で結ばれる蛯名正師のもとに娘のアスパルディーコがやってきた。

「本当に(金子真人)オーナーからのプレセントだよね。オーナーは決めていたみたい。もちろん管理できてうれしいけど、うれしさとプレッシャーもある。なかなか気が抜けないよね。期待されているし、きょうだいもほとんどオープンまでいっているからね」。特別な思いを持ちながらも結果責任を負う厩舎の長として気を引き締める。

母はG1レース直前にゲート入りをごねて意思を主張しファンをどよめかせたのも記憶に新しい。そうした我の強い面には重なる部分があるという。「嫌なことは嫌と言うよね。女の子ですし、そこは尊重しないと。あとは人の取り扱い。人間を頼る面などはすごく似てる」とDNAは色濃く受け継がれているようだ。

デビューへ向け着々と態勢も整えられている。コンビを組む田辺騎手が2週続けて美浦ウッドコースで追い切りに騎乗。1週前追い切りは、僚馬に鋭い反応で並びかけ脚さばきは軽快だった。鞍上は「まだゴーサインを出さないと動けなかったり幼い部分はありますが、馬っぷりはいいし、いいものはあると思います」と確かな素質を評価し、師も「だいぶ走りがなじんできた」と及第点を与えた。

「乗り役の時は乗るだけだけど気に掛ける面が多い。ドキドキだね」。1週前の調整を無事終え、師の緊張感も高まってきた。【井上力心】

▼馬名の由来 長らく会っていなかった友人に会う喜び(バスク語)

◆アパパネの子 これまでの4頭はすべてディープインパクト産駒。JRAでデビューし、いずれも中央で勝ち上がった。初子のモクレレは3勝クラスで引退したが、ジナンボー、ラインベックは現役のオープン馬。アカイトリノムスメは昨年の秋華賞を4番人気で制して母子制覇を達成後、今春に引退した。